
お悩み概要
23歳の会社員の相談です。
今まで3人でやった仕事を
1人でこなす毎日。
半年ほどして1名増員
産休明けなので
教育も必要。
仕事は増えました。
さらに
増員を希望
上司から意外なことば
「あなたの仕事はとても簡単なのに
仕事をあまり進めず
あまりちゃんと出勤していない」
事務所で
周りに人がいるところで
こう言われたそうです。
彼女は
この会社を辞めるかどうか
悩んでいます。
どこで何を言うかが問題
上司の言葉を
整理すると以下の通りです。
(1)部下の仕事は増員の必要はなく
2名で十分である
(2)部下は出勤時間または退勤時間に
乱れがある
仕事の仕方を工夫すれば
十分2名で仕事ができる。
増員の必要はなし。
増員すべきかどうかは
人事権のある管理職の方に
決定権があります。
問題は
場所と表現です。
人事に関する事柄を
事務所で
彼女(部下)の仕事を非難する形で
表現しました。
上司が何を言ったかが
問題ではないのです。
同僚が居る
事務所という場所が問題でした。
事実を正して謝罪を要求する
部下の仕事が
2名でこなせるかどうかは
分析しないとわかりません。
私はクライアント(部下)に
1週刊の作業を2時間単位で書いて
上司に報告してみるよう
助言しました。
そして、
仕事の内容ごとに
何時間労働したか
グラフにするのです。
考えが記憶をゆがめる場合もある
管理署になる方は
優秀な方が多いです。
ですので
実務経験がなくても
「部下の仕事は簡単」と
考える傾向があります。
心理学では
認知バイアスといいます。
認知バイアスの問題は
記憶をゆがめる可能性です。
これを修正する方法は
事実をもとに
議論することです。
(1)部下の仕事は増員の必要はなく
2名で十分である
(2)部下は出勤時間または退勤時間に
乱れがある
上司は
「増員は必要ない」と考えるため
認識にバイアスがかかり
「部下は出退勤が乱れているに違いない」と
考え
それを事実として
間違った記憶をする。
そういった可能性があります。
記憶は考えにより歪められる
記憶は
あなたの考えにより
歪められています。
そう考えた方が
しっかりした
議論ができます。
記憶には頼らず
事実を確認するのです。
実はカウンセリングの
80%は事実の確認です。
事実を確認することで
考えの幅が広がる効果があるのです。
私が
クライアントに
仕事の記録を上司に報告するよう
助言したのも
その理由です。
貴方も
自分の記憶を疑ってみてください。